Your Mother Should Know ユア・マザー・シュッド・ノウ

1967年
収録アルバム マジカル・ミステリー・ツアー
作詞作曲 ポールマッカートニー


 「ドゥピュン」聞きなれない音と「ウゥ〜」というコーラスで幕を開ける「Your mother should know」。
この曲はマザコンのポールが「Your mother should know(君の母さんは知ってるはずさ)」というフレーズを繰り返すなんとも、愛らしい曲だ。後年この曲に焼きもちを焼いたポールよりもっとマザコンのジョンが「Mother」という曲を書いた。(冗談)(因みにポールの母親はポールが14歳の時1955年乳癌で、ジョンの母親はジョンが18歳の時1958年交通事故で亡くなっている)、ここでポールが「知ってるはずさ、と歌っているのは「曲」のこと。確かに初めて聴いた人でもどこか懐かしく、お母さんが知ってそうな雰囲気が出ている。いかにも母さんが知ってそうな曲だ。しかしこれは紛れもなくポールによる新曲であった。
 ところで普通ならここで終わりだが、天下のビールズの歌詞である。もっと別の意味が含まれていそうである。
単にお母さんが知っているは「hit before your mather was born(君のお母さんが生まれる前にヒットした曲」だけでなく「君の母さんは「人生の苦味甘み、君よりも知ってるのさ」と歌っているのかもしれない。
ただ10代の後半の自我を持ち始めたばかりの青年などには大抵の場合それには気づかない。
例えば、恋愛だって大抵の場合、親には話さない。親には内緒で、時には子供は親を欺いたつもりでいる。
しかし親からしてみれば、恋愛などの、甘みも、苦味も痛いほどしっているだろうし、子供が親に隠そうとする気持ちも自分がとうの昔に経験して来て知っているのである。
「君のお母さんはそんなことはお見通しさ」そうポールはいっているようだ。
考えすぎとお叱りをうけるかもしれない。まあ、どちらの意味にしろ、ちょっととぼけた雰囲気がこの曲が一番素晴らしい。
ジョンレノンとジョージのとぼけた雰囲気のコーラスがこの曲の味になっている。ポールは解散後のウイングスでもウェンザナイトや、ワイルドライフでコーラスを上手く使っているが、この曲におけるコーラスの果たす役割は計り知れない。
後半「ダッダダダ〜」と擬音を使って歌うのもぴったりはまっている。シーラブズユーの「イェーイェ」にしろ、ヘイジュードの「ナナナ」にしろポールは本当に上手くこの手の手法を使う。尚、ビートルズアンソロジー2にコーラスのないバージョンが収録されているので、ジョンレノンになりきってこのとぼけたコーラスをやってみることをお勧めする。私もやったが非常に楽しい。
 ビートルズ好きならともかく今の若者(私も若者だが)ほとんどこの曲は知らないだろう。時代が過ぎ文字通り「君のお母さんなら知ってる曲」になったのである。そんなことを考えると本当にビートルズは素晴らしいと考えてしまう。結論がシーズリビングホームに似てしまったが、ビートルズの多くの曲が人生と共感しているということであろう。


2004.10/22
2005. 4/23一部改訂

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